理念・文化の隔たりや、
意識の違いを解消したい
設計して浸透まで伴走 アイディーエイ
- 柔軟なプロセス設計
- ブランドステートメント作成
- 視覚化による浸透と外部発信
インナーブランディングにおけるワークショップは、社員が企業理念やブランド価値を「自分ごと」として捉えるための対話型施策です。座学研修とは異なり、参加者同士の対話を通じて理解を深める点が特徴で、理念浸透の実践的な手法として多くの企業が取り入れています。
ワークショップの主な目的は、社員が企業理念やブランド価値を自分自身の言葉で語れるようにすることです。経営層が策定した理念をトップダウンで伝えるだけでは、社員一人ひとりの行動変容には結びつきにくい面があります。ワークショップを通じて双方向の対話を促せば、理念と日常業務のつながりを社員自身が発見できる環境を整えることが可能です。
また、部署や年次の異なるメンバーを混合させると、部門横断のコミュニケーション活性化という副次的な効果も期待できます。組織内の壁を越えた交流が、理念の浸透をより確かなものにするうえでも欠かせません。
インナーブランディングのワークショップで扱うテーマは多様ですが、ここでは代表的な3つのテーマを紹介します。
「自社らしさとは何か」を社員自身の言葉で表現するワークです。企業の歴史や強み、顧客から求められている価値などを多角的に掘り下げ、共通のブランドイメージを言語化します。普段の業務では意識しにくいブランドの輪郭を、対話を通じて浮き彫りにするのが狙いです。
言語化の過程で社員同士の認識のズレが可視化されるケースもあり、組織としての一体感を高めるきっかけにもなります。
理念やブランド価値を行動に落とし込むワークです。「このブランドらしい接客とはどんな姿か」「理念に沿った意思決定とはどういうものか」といった問いかけを通じて、日常業務における行動指針を具体化します。抽象的な言葉を現場の言葉に翻訳することで、社員が実践しやすい状態をつくるのが大切です。
各部門の現場に即した行動例を引き出せるかどうかが、ワークの質を左右するポイントとなります。
「3~5年後にどのような組織でありたいか」を社員が共に描くワークです。目指す将来像を経営層だけが持つのではなく、社員一人ひとりが当事者として考えることで、ビジョンへの共感と主体的な行動が生まれます。グループごとに理想の組織像を描いたうえでの全体への共有は、組織としての方向性を自然と把握できる機会となるでしょう。
ワークショップの効果は設計と運営の質に大きく依存します。以下の3つのポイントを押さえるのが重要です。
ワークショップを形式的な研修で終わらせないためには、経営層が本気で関与している姿勢を社員に示すことが求められます。経営トップが冒頭にメッセージを届けるだけでも、参加者の意識は大きく変わるでしょう。また、ワークショップで出た社員の声を実際の施策や制度に反映させると、取り組みへの信頼感が生まれ、次回以降の参加意欲が高まります。
形だけのワークショップは社員の疲弊につながりやすいため、アウトプットを組織の意思決定に活かす仕組みをあらかじめ設計しておく前工程が欠かせません。
ワークショップで注意すべき落とし穴のひとつは、経営層や企画担当者の言葉が先行し、現場の実感から離れたアウトプットになることです。参加者が使い慣れた言葉や実際の業務シーンに即した表現を大切にする方が、ワーク後の行動変容が起きやすくなります。
ファシリテーターはあらかじめ各部門の業務内容を把握したうえで関わるのが効果的。現場の言葉を引き出す問いかけの設計が、ワークの質を高めるカギとなります。
インナーブランディングのワークショップでは、テーマが理念や価値観といった抽象度の高い内容になりやすいため、参加者が安心して発言できる場づくりも欠かせません。ファシリテーターには、参加者の発言を否定せず、多様な意見を引き出しながら議論を整理するスキルが求められます。
外部の専門ファシリテーターの起用によって、社内では発言しにくい意見も引き出しやすくなるでしょう。特に経営層と社員が同じ場でワークを行う場合は、中立性の高い第三者によるファシリテーションが有効です。
インナーブランディングにおけるワークショップは、理念の一方的な伝達ではなく、社員一人ひとりが自分ごととして捉えるプロセスを生み出す点に価値があります。テーマの設計・経営層の関与・ファシリテーションの質を組み合わせれば、浸透の効果はより高まるでしょう。
自社での実施が難しい場合には、専門のコンサルへ相談してみるのも一つの手です。当メディアではインナーブランディング施策を支援してくれるコンサル会社を、企業の置かれている状況別に分類して紹介しています。コンサル会社選びの参考にしてみてください。